宝の箱のようなもの

徒然忘備録

その話題は難しい?

 


「わからんけどさ、わかろうとせぇへんのもどうかと思うけど」

 

今回の劇中の中でグッときたセリフ。

 

●グレショー『一番のサンキュウ!』編が始まりました。その間長いお休みがあったり、未公開編やいい演技グランプリ(?)があったり、とお休み期間も楽しませてくれたグレショー。『銀河鉄道の夜』編を経てエンジンが上がってきた中で、雑誌の連載や公式のついったーなんかで着々と情報が上がってきてました。

∴前情報
・能とリーディングがある
・各担当の役柄
・赤ちゃんが出てくる(育児系)

能か〜リーディングか〜〜楽しみ!₍₍ ᕕ( ۬৺۬ )ᕗ⁾⁾でした。

 

●さて本編
劇団【空晴(からっぱれ)】の岡部さんによる演出・指導が行われます。今回の『一番のサンキュウ!』は、産休とサンキューがかかっていて、つまりは育児のことについてのお話。

舞台は社員寮での出来事。
カワタ(正門)が赤ちゃんを発見するところから物語は始まります。少し前に彼女と別れたカワタはその赤ちゃんが自分の子かと思い、挙動不審。ソラオ(晶哉)、ウミノ(大晴)、ハヤシ(小島)に確認させようとする。このやりとりめちゃ面白かったー!思わずクスッと笑ってしまう感じ。
どうしてここに赤ん坊がいるのか。物語は朗読劇へ移っていきます。
ここの場面の転換の仕方も格好良かったなー。

回想に移ります。
赤ちゃんを抱いているソラオ。知り合いの女の人が預けてどこかへ行ってしまったというが、どこか様子がおかしい。他の人が赤ちゃんを抱っこしたい、顔が見たいと言っても、頑なに見せようとしない。ここら辺、既にソラオは気付いてるんだなと思います。そして、このソラオの様子がどこか違和感を覚えさせます。
その後は彼らの人となりが伝わってくるような、テンポの良い会話劇と朗読が続きます。
噂好きのウミノ。女性といる方が落ち着くハヤシちゃん。甥っ子(だっけ?)の迎えに行きたくないリク。彼女と別れたことを自業自得と言われるカワタ。なぜかタイミングの悪いヤマダ。やっぱり赤ちゃんを独り占めするソラオ。(ソラオのオはヲ?オ?どっちだっけ?)
このとき赤ちゃんの心情らしきものも一緒に朗読していくの、面白くて笑っちゃったな。真面目な顔してハヤシ(小島)がセリフを言うので。

 

ところでこれ、おそらく各々の家庭環境や関わりで子供に対する捉え方が違うんですよね。

・姉妹のいるハヤシ
「子供好きなんハヤシちゃんくらいなん」という言葉から、子供には慣れっこそう。それから、社員食堂のおばちゃんとも一番仲良しだから、異性と普通に一緒にいれる人ですね。

・たくさんの兄弟がいる中の長男ソラオ
このメンバーの中では一番年下ということがあとにわかるんですが、まだ幼い考え方をしていそうだと感じました。
「子供ができるのはすごいと思う。だけど、まだわからない」なんかリアルです。

・家族構成は分からずウミノ
「好きとか嫌いとか、まだ対象外」底抜けに明るい感じで、今時の若い人の考え方っぽい。

・元カノのことで頭がいっぱいカワタ
カワタは今までの物語の中で、どこか赤ちゃんに対して距離をとっていて、そこがどこか今の男にいそうな姿だなと思いました。子供に対して、多分だけど
自分の子供ってなると責任とか色々考えてそうだなーと思いました。

・マザコンがうかがえるヤマダ
「お母さん泣かせるわけにいかん」や女性専用車両に一人で行けなかったりお母さんと一緒に行った方がいい……ということから、かなり女性に対して彼なりのスタンスがあるんだなと思いました。

・明らか拗ねてるリク
お姉さんの子供に対してあまりいい印象は抱いていない。姉の旦那に対しても同じ。これ、完全に自分だけの姉だったのを取られて拗ねてる弟のものじゃん!!めちゃわかりやす!と思いましたが、まだ物語は続くので、現段階での印象になります。

 


⚫︎彼らの価値観に密接に関わっていそうな家族環境、それから『赤ちゃん』という、ある意味異物な存在に対して、彼らがどう動きなにを感じるのか。楽しみです。
ここに能がどう関わってくるのか、ということと、大晴が言っていた「社会問題とも密接に関わってくる」というのも楽しみです!
ここまでの段階でグッときたのは、個人的には冒頭であげたハヤシの言葉がとても好きですね〜

分からないけど、わかろうとする努力、大事。子供について分からなくても、分からないなりに考えることが大切なんだということかなぁと思いました。男にってはそういう話題って、自分から遠いものなのか。昨今育メンだ共働きだ、いろんな価値観やら考えが出てきておりますが、そういうところも突き詰めているお話かなと思いました。タイトルはそういう意味で、つけました。
そう思うと現時点で一番遠巻きに事を眺めているカワタがどう変わっていくのか、はたまた変わらないのか、気になる。

……と、本編の感想をまとめたところで、力尽きた_(:3 」∠)_
また今度にしよっ。